【疾病リスク低減表示を拡大するか？】特定保健用食品に関するニュース（2020年12月25日）

消費者庁がトクホ表示の「疾病リスク低減表示」について他も認めるかどうかの有識者検討会を開催しました。

トクホとは食品なのですが、元々食品だと分かるものは別に健康にいいです。病気をしません。風を引きません。肌が綺麗になります。

って書いても「みなし食品」という扱いになって法律で規制されることはありません。

ですから、人参に肌がきれいになる効果があります。とプリントして売られていても薬事法違反にはならないといわれています。

他の法律にひっかかるかは定かではありませんが。

ただ、トクホとして売られているお茶などの製品のように見た目が加工してあるものは薬やサプリのように見分けがつきにくいので、効果を書くと薬事法に違反していることになってしまいます。

でもそれじゃあんまりだっていうことで機能性表示食品や特定保健用食品などのように段階的に効果や機能を表示する、匂わすことを許してきました。

ここにきて、トクホが疾病リスク低減表示がもっと増えそうだということです。

現在でも、「カルシウムと骨粗しょう症」「葉酸と神経管閉鎖障害」には疾病リスク低減表示ができるようになっています。

しかし、なんていうのでしょうか？

些細なことなんですが、

大事なんですね。

経済主義と規制という２つの狭間で生きていくということは大変なものです。

でも経済でどんどん買ってもらって税金を払ってもらってそのお金でトクホがどうとか議論するお金が入ってくるわけですから、当然、もっと売れるように規制を緩めるのがすじというものです。

でもこれの行く付くところは、トマトの皮に食べられるインクで「このトマトは高リコピン配合でお肌がきれいになって美しくなれます。でも、モテるかどうかは保証致しません。」と表示されている。

という未来しか想像できません。

結局、売れるためには何でも良いのです。

トクホという文字がよくわかんないけど良さそうということでいいのです。

これを学者がガチガチでやったらまるで意味がありません。ただのマーケティング戦略の話ですから、本当はなんでもいいのです。

トクホでもタクホでも美ーバーでも何でも良いんです。ただのキャッチフレーズです。

でも美容や健康にいいからといって何でも食べて良いわけじゃありません。

やっぱり、人は考えて生きる生き物です。

しっかりと食べるものにはこだわりをもっていきたいものです。

サントリー緑茶「伊右衛門 特茶（特定保健用食品）」で賀来賢人さんと上白石萌音さんのTVCMが放送されました。

トクホの勢いが止まりません。今やサントリーと言えばお茶のイメージしかありません。

ところでこの伊右衛門 特茶の効果というか機能というか、何を助ける働きに着目したお茶なんでしょうか？

「伊右衛門 特茶」は、トクホ飲料史上で初めて脂肪の「分解」に着目した、体脂肪を減らすのを助ける特定保健用食品です。

ということでした。

これはよくある健康志向のお茶ですね。

これが付くだけで高くても売れるというからこぞってつけるわけです。もともと伊右衛門が美味しいということもあってより一層うれるわけです。

ところでこの中のどの成分がいいのでしょう？

「ケルセチン配糖体(イソクエルシトリンとして) 」という成分のようです。

ポリフェノールの一種ですね。

よくあるポリフェノール茶ということでしょう。

たくさんある烏龍茶、プーアール茶などの健康茶の１つといえそうです。

緑茶でも良いんだ？という疑問がでてきますが、緑茶もカテキンなどが有名ですがカテキンもポリフェノールの一種です。

もうこの当たりがわかると凄いことになるんですが、ほとんどの飲み物に含まれる健康成分がポリフェノールの仲間ということになっています。

これが消費者庁の「疾病リスク低減表示」について検討も通ったらもっと活況になるでしょう。